【開催報告|技能講習】2025年6月7日 キャリア面接:仕事と介護の両立(認知症編)

令和7年6月7日キャリア面接:仕事と介護の両立(認知症編)がオンラインにて開催されました。講師は1級キャリアコンサルタント技能士の田崎慎子講師です。和やかな雰囲気の中、田崎講師と受講生の自己紹介からスタートしました。最初は講義からです。田崎講師ならではの視点で、日本の介護問題の現状や支援体制について学びました。

 

今回の研修において、特に認知症に関する学びは非常に有益でした。認知症の初期症状や行動のサインについて、具体的な例を交えて解説いただき、深い理解が得られました。私自身、相談業務の中で、介護を理由に離職される方々が増えている現実を目の当たりにしており、仕事と介護の両立に関する支援の難しさを痛感しています。今回の研修を通じて、認知症に関する基本的な知識をあらかじめ身につけておくことが、クライアントが心の準備をしやすくし、将来の選択肢を広げる手助けとなることを改めて実感しました。

 

さらに、研修後半では、仕事と介護の両立をテーマにしたロールプレイを行いました。介護に直面している相談者役を演じることで、当事者としての葛藤や不安をリアルに体感することができました。田崎講師からは、人生が行き当たりばったりで進むものではなく、常に自分の人生をどう考えていくかを意識することがいかに重要であるか、特に介護問題に直面する人生の半ばにおいてその重要性が一層際立つことを教えていただきました。ロールプレイを通じて、相談者が抱える本質的な課題が次第に明らかになり、その過程で支援者としての視点も一層深まったように感じました。

 

さらに、介護に関する制度や支援サービスについて、キャリアコンサルタント自身が知識を持つことの大切さを強く感じました。今回の講習を通して情報提供にとどまらず、クライアントが自ら最適な選択肢を見つけられるようサポートすることが、支援者としての役割の一つであることを再認識しました。今後は、介護と仕事の両立を支えるために、より実践的で柔軟な支援を提供できるよう努めていきたいと考えています。
田崎講師、受講者の皆さま、大変お疲れ様でした。