技能検定制度設計のポイントは「指導レベル」キャリアコンサルタントの必要条件として、位置づけられています。
「キャリア・コンサルティング能力」
「指導能力」
「コーディネート能力」
「知識」
「スキル」
「思考・行動特性」の各能力要素の観点から観測されるものとなっています。(cf 「キャリア・コンサルティング研究会」報告書 中央職業能力開発協会)
これらが知的にわかっていること、実施できること、習慣的に実施できることが必要です。
技能検定試験問題の設定のポイントとして、支援の現場に直結する実践的な問題、知識の活用方法等応用的な問題を出題する工夫が必要と考えられています。
メンタルヘルスも理解しておく方が良いでしょう。また、クライアントの持つ問題、見立てが出来ることが必要です。
実技では現場のキャリアコンサルタントからの相談に対して、不安を解消し気づき、成長を促すような的確な指導・アドバイスが出来る能力に重点をおかれるわけですから、自分自身がキャリアコンサルタントの立場であるより、キャリアコンサルタントを育てる立場になることです。気づかせるということは、一方的にアドバイスすることではありません。
コーディネート能力については、論述試験で把握されます。領域間の連携、専門家へのリファーもありますが、周りを巻き込んで、組織や環境をどのように変えていくかが試されます。