【開催報告|技能講習】2019年05月05日「事例検討」

 令和元年5月5日、悠久の風株式会社キャリアコンサルタント技能講習「事例検討」が愛知会場にて開催されました。講師は、1級キャリアコンサルタント技能士の星野宏先生です。

 

 講師・受講者の自己紹介からスタート。受講者はペアで自己紹介をした後に全員にむけて他己紹介を実施し、ざっくばらんな雰囲気で開始しました。
まずは「事例検討の目的」や「事例研究・スーパービジョン・教育との違い」、「事例検討の進め方」についての講義で、事例検討の本質を理解しました。また、「相談者の見立て」についても解説があり、課題だけではなく強みにも視点を向けること、本人が自覚しているか否かも重要な観点であることを学びました。
これらを理解したうえで、午前中はひとつの事例検討にチャレンジ。星野先生提供の「企業で働く男性社員」の事例をもとに、受講生代表がCC役、星野先生が相談者役としてロールプレイを実施。その後グループで、相談者を見立てるための情報収集→相談者の見立て→今後のアプローチの順に議論しました。

 

 午後からは、引き続き2つの事例にチャレンジしました。受講生から事例を提供いただき、「教育機関の就職相談」と「受給調整機関の転職相談」について午前中と同様にロールプレイと議論を実施しました。回を重ねるごとに、相談者を見立てるための質問が盛んに飛び交い、今後の方策についても様々な角度から考えることができました。
事例提供者からは、「自身では思いつかない方策を知ることができた」という新たな気づきの声が挙がるとともに、根拠のある見立て・理論に基づくアプローチの重要性も学ぶことができました。

 最後に、1日をふり返り、受講者それぞれの「CC自身の傾向」「自身の強み・弱み」「課題と目標設定」を明確にしました。

 

 たとえ話を交えながら、専門的な用語も噛み砕いてお話いただき、イメージしやすく分かりやすい講義で学びを深めることができました。

筆者:宮地 多佳